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日産自動車グローバル本社=2025年6月12日、横浜市西区、相場郁朗撮影

 日産自動車は1日、インドのチェンナイ工場を運営する現地子会社を合弁先の仏ルノーに売却する手続きが完了したと発表した。売却額は353億ルピー(約610億円)。世界7工場を削減する日産の経営再建計画の一環で、今回の売却によって日産がインドに持つ完成車工場はなくなる。

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 売却したのはルノー日産オートモーティブインディア社。株式の51%を日産、49%をルノーが保有していた。日産は今後、インドでの車両生産をルノーに委託する。

 経営再建中の日産は、2027年度末までに7工場を削減する計画だ。国内では7月、追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)、子会社の日産車体湘南工場(同県平塚市)での生産終了を決定。海外ではメキシコやアルゼンチンの工場での生産終了も発表しており、削減対象となる工場は残り2カ所となる。

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